
引用 ayuyuu381
タレントでエアギタリストの名倉七海(23)さんが「エアギター世界選手権2018」で優勝しました。世界選手権での優勝は2014年大会に続き2度目、3年ぶりに世界チャンピオンとなりました。8月25日にフィンランドのオウル市で行われた決勝ステージに日本代表として出場した名倉さん、3年ぶりに王座に返り咲き、ツイッターで「取り急ぎ!!!なんとなんとなんと…世界大会で優勝しました!!!」と報告しました。「本当に本当に本当にうれしくて信じられないです。たくさんの応援、本当にありがとうございました。幸せです、ありがとうございます」と喜びを爆発させていました。
エア・ギターの何が面白いのか?
■エア・ギターの起源
その起源に関しては諸説ありますが、1970年代のハードロックのボーカリストが、ギタリストの長いギターソロの最中に手持無沙汰になってしまうのを解消するために、マイクスタンドをギターに見立てて弾く真似をしたのが始まりとする説が有力です。映像で確認できるものとしては1969年の「ウッドストック・フェスティバル」でジョー・コッカーが「With a Little Help From My Friends」の演奏当初からエア・ギターを行っていたことが確認できます。1969年にエルヴィス・プレスリーが始めたという説もあります。ラスヴェガスの公演で既にプレスリーはマイクスタンドを使用して、ギターを弾く真似をしていました。エア・ギターで有名なのはエルビスの他にクイーンのフレディ・マーキュリー、ディープ・パープルのイアン・ギランなどが上げられます。
フィンランド・オウルで24日、「世界エアギター選手権」が開催され、日本から出場した「セブンシーズ」こと名倉七海さんが優勝… https://t.co/UayRGxiywx
— AFPBB News (@afpbbcom) 2018年8月25日
■エア・ギターの世界大会
世界選手権が開かれるようになったのは1996年から、フィンランドのオウルで「オウル・ミュージック・ビデオ・フェスティバル」の一環としてです。日本からは2004年から出場者を出し、2004、2005年の両大会では金剛地武志が二年連続で4位に入賞しました。2005年からは、なかがわIQが設立した日本エアギター協会が世界エアギター協会に加盟し、日本選手権優勝者を世界選手権の決勝大会に送ることができるようになりました。2006、2007年、2年連続で実物のギターを全く弾くことのできないダイノジおおちが優勝者となりました。ダイノジおおちの優勝からしばらく、日本人の優勝者は出ていなかったのですが、2014年に名倉七海が初優勝を果たします。この時、名倉七海は最年少の19歳で優勝しました。
かつてのエア・ギターとは趣が異なる現在のエア・ギター
■名倉七海のエア・ギターはエア・ギタリストとしての演技
名倉七海は2012年にフォーライフミュージックエンタテインメント主催のエアドルオーディションで選ばれ「F.A.R.M.」のメンバーとなりました。同じ年、9月に5人組エアギターアイドルユニット「テレパシー」が結成されセンターとしてメンバーに所属していました。「テレパシー」は2014年4月に解散しました、テレパシー所属時代に名倉七海はファンとの活動公約として「エアギター世界大会優勝」という目標を抱えていました、この為2014年にユニット解散後、世界選手権に単独出場することになったのです。名倉七海は世界選手権への出場前からエアギターによるパフォーマンスを売りにしており、エアギターのプロと呼んでもいいと思います。かつてはボーカルのパフォーマンスだったエアギターも、現在ではそのもの自体を見せる時代になってきたのです。
🇫🇮フィンランド🇫🇮オウル市で開催されたエアギター世界大会で🥇優勝🏆した
名倉七海 @__SevenSeas のプレイはこちらで見られます‼️
2度目の世界一を獲ったプレイは必見です‼️Nanami “Seven Seas” Nagura (JPN) 2018 Air Guitar World Championships https://t.co/vmdMx3ejVV @YouTubeより
— 日本エアギター協会 (@airguitarjapan) 2018年8月25日
■実際の歌手活動では吉田拓郎の曲をカバーするなど地味
名倉七海は2014年11月26日、吉田拓郎のカバー曲「こうき心」でフォーライフミュージックエンタテインメントからソロ歌手デビューしています。翌年には、デビュー曲と同じく吉田拓郎ののカバー曲「ふざけんなよ」をリリースしています。派手なエア・ギターでのアクションを考えれば歌手活動で歌っている曲は、いたって地味だとも言えます。しかし、フォークソングの大御所、吉田拓郎の曲を2曲も既にカバーしている名倉七海はフォークギターの大家を目指しているのかも知れません、エアでド派手な曲でパフォーマンスをやって、シンガーとして吉田拓郎の曲をカバーしていく、無茶苦茶ギャップがあっていいと思います。これからも、その路線で頑張ってください。