
引用 セイコーマート
これだけ日本国中で豪雨、台風、地震の影響が出ていれば、被災の経験がある方も多いと思います、非常時に困ることはライフラインが崩壊することです、水・電気・ガソリン、生活の為のベースが供給されない状況が起きます、そうした状況の中で食糧や水を求めて小売り店舗に向かっても、既に空っぽか長蛇の列といった状態で、必要なものを手に入れることができません。今回、北海道で起きた震度7の「平成30年北海道胆振東部地震」、甚大な被害が次々と報道される中、SNSで拡散されている地元コンビニ、セイコーマートの営業を伝える情報を見て泣きました、見ている間にも流れるようにアップされていくセイコーマートへの感謝、感謝、感謝…。
地元の為の小売店、コンビニエンスの視点が違う
■車から給電してでも
セイコーマートは車のバッテリーを使って営業を行っています。家に電力を供給できるプラグインハイブリッドカーや電気自動車ならまだしも、普通のガソリン車のシガーソケットから給電して営業を行っているのです。気合が入っているのはその営業姿勢です、ほぼ全店の営業を進めており「どうせ溶けるから」とアイスを無料で配り、ホットシェフであたたかいおにぎりや総菜を作りまくっています。レジもオフラインで使えるタイプで会計もスムーズです、周辺の住民の方々からは「神対応」の声が上がっています。
こうしてみると北海道からセイコーマートにだけ食料の支援要請が出てるってことはセブンイレブン・ローソン等の大手コンビニには頼れない状況であるという弱さを見せてしまったということですよね。。。さすがセイコーマート!ホットシェフは伊達じゃないな(岩手にも出店キボンヌ
— たーぼぅ@動画編集中 (@tarbo_w) 2018年9月6日
■セブンイレブンよりも国内コンビニじゃ先輩
セイコーマートの第1号店は1971年に開店、セブンイレブンよりも3年も早くコンビニとしての展開を始めたのです。また、セブンやローソンと色が違うのは、当初より酒店をベースに店舗の拡大を図ってきたことです。セブンイレブンはアメリカのサウスランド社が構築した“氷屋”(氷が売れない時期に、ニーズの高い商品を売る形態)から発達してきた小売り業態なのです。基本的な業態の成り立ちの違いが営業姿勢にも出ている気がします。その企業姿勢は「お客様のリクエストがあれば、採算度外視で全力で応える」と代表取締役が語っています。今回の営業は、まさしく言葉通り「有言実行」です。
セイコーマートは顧客満足度NO.1企業
■地方のためのコンビニエンスストア
セイコーマートはコンビニエンスストア部門で顧客満足度1位に選ばれています。北海道の地方企業にも関わらず、と思われるかもしれませんが、地方企業だからこその顧客サービスなのです。地方の「不便さ」を補う本当の「コンビニエンス」を売る企業だからこそ支持されているのです。他にどこの企業が車から給電しながら店舗営業を行うでしょうか、また、それを行う決断をする経営陣と、それを実行する店舗スタッフ、セブンやローソンでもかのうでしょうか?いいえ、セイコーマートの地方貢献の意識があってこそ成せることなのです。
大手3社のコンビニが休業する中セイコーマートだけは絶賛営業中!
レジの電源は車から取っています。 pic.twitter.com/mvyKtrDVZ5— マカロソ🚀 (@macaron2010) 2018年9月6日
■頑張れ北海道、頑張れセイコーマート!
やがて状況は落ち着き、人々が平常の生活に戻った時、コンビニのドアを開ける人々はどう思うのでしょうか、震災の際には「ありがとう」と感謝の念を持ってドアを開け商品を手に取るのでしょうか、おそらく、そんなことはないと思います。そうした出来事は忘れ去られていくのです、しかし、何かの機会に“晩夏の震災”で「本当の感謝」を教えてくれた店があったことを思い出すのです。その時、レジに商品を置くと「あの時」と同じ笑顔で店舗スタッフはレジを打ち「ありがとうございました」と応えてくれるのです。がんばれ北海道、頑張れセイコーマート!!!!!