婚活クルーズで「奇跡の大逆転!」って、そんなにシチュエーションを作らないとダメな時代なの?

引用 Line トラベル

日曜日、お昼のドキュメンタリー番組で40過ぎの独身男性が高い費用を払って婚活クルーズに参加する話をやっていました。男性は女性の分まで費用を払い、女性はテレビに映ることを前提にオーディションをやって選ばれ無料とのことでした。「やれやれ」わざわざ船旅に出かけないと“出会い”もない時代なのでしょうか?ひと昔前に「あいのり」って番組やってましたよね、男女数人で旅をするうちにカップルができてグループを離脱していく内容だったと思うのですが、要は特殊なシチュエーションに男女を置けば、カップルになる確率が高くなるということなのでしょう、分からないではありませんが、その場しのぎ的な話で、本人たちの為にはならないと思うのですが…

婚活クルーズ「驚きの内容」

■往路は飛行機で台湾まで復路は台北から横浜までクルーズ

実際に「婚活クルーズ」の内容を見てみました。募集していたのは、もう来年の春の分だったのですが、日程は4泊5日で男性は118,000円(相部屋)、ひとり部屋の場合には148,000円、女性は事務手数料として30,000を預かり、クルーズに参加した場合には終了後に20,000円を返金すため、実際には10,000円が参加のための事務手数料となります。旅程は往路を飛行機で台北に、復路をクルーズで台北から横浜までをクルーズすることになります。参加女性はオーディションを受け選ばれます、参加する男性はクルーズ前に参加女性のプロフィールを知ることができるそうです。

■映画「スピード」でサンドラ・ブロックが言った言葉

キアヌ・リーブスが主演する「スピード」をご覧になったことはありますか?もう20年以上前の映画なので、当時小学生だったとしても30代になっていますね、この映画、テロを起こそうとする犯人と、それを防ごうとする警察との攻防を描いた作品なんですが、事件に巻き込まれたサンドラ・ブロックがキアヌ・リーブスに惹かれていきます、彼女は口癖のように言うのです「特殊な環境下での恋は長続きしない」、爆弾を積んだバスに乗る経験など、ほとんどの人はないわけですから「特殊な環境」といっても最上級ですが、閉鎖的な環境と特別な心理状態で誰かを好きになるのは、日常の恋愛とは違うということです。

豪華客船に乗っているからセレブ、と思うのはどうか?

■本当のセレブは船旅でパートナーを探したりはしない

今回の婚活クルーズは費用が十数万円、世界を巡る本当の豪華客船に乗ろうとすると、そんな価格ではありません。誰もが知っているクィ―ンエリザベスなど、目の玉が飛び出るほど高い料金が必要となります、こうした船旅を楽しめるのは現役を退いた資産家がほとんどです。そんな人たちは船旅でパートナーを探すようなことはしません、婚活クルーズは婚活パーティーの延長戦のようなものです、店舗という閉鎖的環境に数時間置くのか、船という閉鎖的な環境に数日置くのかという、それだけの違いだと思います。まるで、会場を貸し切ってやるマルチ商法のようです。

■白馬の王子は存在するのではなく、想像するもの

結婚する人が減少している、結婚に対する価値観が変わってきている、結婚の対象がいない。果たしてそうなのでしょうか?日常の婚活パーティーで見つけられない相手でも、クルーズに出かければ会えるのでしょうか?社会全体に風潮として「個人」を優先することが価値観になっているようです。誰かと一緒にいるくらいなら、ひとりで家でゲームをやっている方がいい。かつては、マイノリティとして見られてきた「おひとり様」が市民権を得ているのです。ひとりだからって責められることもありません、既に「ひとり」を謳歌した人たちが、結婚という他人を尊重しながら共同生活をするようなことができるとは思われません。そこを前提にすると、わざわざクルーズして相手を見つけても日常に戻ることで破綻することになります。まあ、商売ですから仕方ないのかもしれませんが、どうせなら「月周回旅行」で婚活をやってみてはどうでしょう。

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