10月10日は「銭湯の日」運動会で搔いた汗を、広い湯船で洗い流しましょう。健康増進のための入浴、体育の日から銭湯の日へ。

引用 金町湯

ひと昔前は10月10日は「体育の日」でした、1964年10月10日に東京オリンピックが開催されたことを記念して制定されたのですが、その理由は秋雨前線が去った後の東京地方の「晴れの特異日」を選んだということです。しかし、10月10日は特異日ではありませんでした。2000年からは「ハッピーマンデー制度」が適用され、10月の第2月曜日が「体育の日」となりました。「銭湯の日」として10月10日が登録認定を受けたのは東京オリンピックから随分と時間の経った平成8年のことでした。その起源は東京オリンピックにちなんでおり、スポーツで発汗した後の入浴が健康増進につながるとしてPRするためのもであることは変わりません。銭湯の日の今日は、都内の銭湯ではラベンダー湯を実施したり、海外旅行の当たる抽選が行われています。

銭湯はスーパー銭湯とは違って日常で利用されるもの

■「銭湯」を知らない世代が増えた

私は高校生の頃から家を出てアパート暮らしをしていました。その関係で「風呂なし」の部屋を安く借りて銭湯に通う毎日でした。今のご時世では、風呂のない部屋の方が珍しいでしょうが、今から30年以上前でも「銭湯に通う学生」は少数派でした。番台には銭湯の女将さんが座って料金を徴収します、顔見知りになるとお菓子やジュースをくれたりもしました。休みで実家に帰ってしばらく顔を出さないと「心配したよ」と、まるで身内のように心配してくれました。銭湯は日常で、特別なものではなかったのです。最近ではめっきり数が減って、銭湯へ行ったことがない人もいるようです。

■「銭湯」の経営が苦しくなっている訳

「銭湯」は公衆浴場協会に属する方々によって運営されています、そのため、料金等は公衆浴場法によって決められており、個々の浴場で料金を設定することはできません。ここがスーパー銭湯などとは違うところです、温泉を掘ってスーパー銭湯を運営する施設などでは大人が2000円を超える料金を取るところもありますが、そこは“銭湯”ではなく温浴施設で公衆浴場法の適用外なのです。現在の銭湯料金は 大人480円、中学生180円、未就学児70円(平成26年10月1日改定)です、安いと思いませんか?この料金で地域の方を対象にやっているのですから、経営が苦しくなってきているのです。

もっと銭湯に行こう2020年に向けて銭湯復興運動を!

■銭湯は日本の文化

江戸時代の浮世絵を見ると“公衆浴場”の風景が描写されたものがあります。長屋暮らしの人々は各屋で風呂を持つことができなかったため「風呂屋」へ通ったのです、そこには近所の付き合いや情報交換の場として使われる地域の集会所的な役割もありました。近頃銭湯が減少していく原因のひとつは地域のコミュニケーションが失われてきているからかもしれません、銭湯の壁面には『富士山』が描かれ(銭湯の壁面の塗り替えは6時間程度で行われ、東京都下では専門業者は2店ほどしかないようです)、湯の温度は40~42℃、小学生では熱くて入れないくらいの温度です。行ってみないとわからない雰囲気なんですが、銭湯には銭湯独自の世界観があります。

■私の家の近所には「みたけ湯」がある

私はさいたま市南区在住なのですが、近所の旧商店街を抜けたところに「みたけ湯」さんという昔ながらの銭湯があります。犬の散歩時、必ず前を通るのですが夕方の開く時間前には自転車で来た近所の人たちが数人、待っているのを見かけることがあります。中をのぞいたことがあるのですが、昔ながらの「銭湯」です。壁の絵は富士の遠景と湖、風呂上りの飲料にアルコールはありませんので、ビールを飲みたい方は近くの焼き鳥屋に行ってください。夕暮れの時間帯に犬といっしょに銭湯の前を通ると、独特の懐かしさを感じずにはおられません。せっかくの「銭湯の日」です、今日は『みたけ湯』さんに行ってみたいと思います。みなさんもお近くの“銭湯”へお出かけください。

 

 

 

 

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