ホストの神、ホストの帝王と呼ばれた「クラブ愛」社長 愛田武さんが死去。ひとつの時代の終焉か。

引用 起業家大百科

裸一貫から夜の世界で財を成し新宿歌舞伎町に日本最大のホストグループ「クラブ愛」を作り上げた“ホストの帝王”こと愛田武さんが10月25日午前3時すぎ、都内近郊の病院で息を引き取りました。78歳でした、近親者によると軽い認知症のような症状を示していたようで、1ヵ月半前に体調に異変が生じ入院しました。心臓にペースメーカーを埋め込み、胃ろうの処置を施していました。胃ろうにしてからは回復に向かうように見えたそうですが、ひどい貧血症状が出て、原因のわからぬまま悪化して亡くなったそうです。

ホストの字がまだ角ばったイメージだった時代

■一世を風靡した「クラブ愛」

「クラブ愛」は豪華絢爛な“夜の城”として評判となり、店には連日、長蛇の列ができる歌舞伎町の名所となりました。城咲仁などの人気者も輩出し、愛田元社長はホストブームの仕掛け人としてメディアに引っ張りだこの億万長者として有名になりました。愛田元社長がメディアで「ホストの世界」を紹介することによって、夜の街で働く“ホスト”が脚光を浴びるようになり、新しい世代のホストクラブ経営者にも大きな影響を与えました。

■人からは好かれたが家族には恵まれなかった

店には有名芸能人も多数来店して賑わい、その豪放磊落な生きざまはドラマや映画化されました。また、ホスト文化の健全化に尽力し、ホストクラブ協会初代会長を務め、歌舞伎町の顔役として知られました。また一方では、大の艶福家で次々に子供が名乗り出るなど、家庭ではトラブルが絶えませんでした。結局、夜の生活に入れ込んだ愛田元社長は家庭を円満に維持することはできませんでした、しかし、多くのメディアに家庭不和を問われると“仕事の代償”と豪快に笑って答えていました。

特異な仕事で生きる人間は得るものと失うもののギャップが大きい

■老後は「老人ホーム」で余生を…

親しみやすい人柄と強力なリーダーシップで数百人の個性豊かな猛者たちをまとめあげた愛田氏でしたが、大食漢で酒好きだったために、3度も脳梗塞を患って現役を引退しました。その後、一族内で覇権争いが起こり、子供が次々に自殺していきました。愛田氏は都内近郊の老人ホームに送られ、孤独な日々を過ごしていました。そして、先月から病状が急変し快方に向かうこともなく亡くなったのです。喪主、通夜、葬儀いづれも未定とのこと、社葬にする可能性もあるといいます。社交的で多くの人から好かれた愛田氏でしたが、家族には恵まれなかったようです。

■昔なんか知らない「新勢力」ROLAND台頭

現在のホストの帝王と言えば「ROLAND」かも知れません。彼のオフィシャルサイトには『群雄割拠の歌舞伎町ですが、歌舞伎町にはホストは2種類しかいません。ROLANDか、それ以外か』と彼のコメントが載せられています。「クラブ愛」の時代とは、まったくベースの違うホストの時代となっているようです。例えて言うなら愛田氏の時代は「演歌」な時代でありROLANDが闊歩する歌舞伎町には「K‐POP」が流れているのです。芸能界でもベテラン俳優が亡っています、新旧交代はどの業界にもあることです。しかし、襟と袖が長くネームの入ったオリジナルのシャツを着て、少し客と距離を置くのがホストスタイルだった時代は、愛田氏の死と共に亡くなってしまうのでしょう。「クラブ愛」には行ったことはありませんが、愛田氏が社長の頃の店は“ノスタルジック”な感じがしたことでしょう。今風のRORAND様の良さは、私にはわかりませんが、確実に時代が変わったことはわかります。愛田氏のご冥福をお祈りいたします。

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