高崎山のサルがストライキ!利用するだけしといて都合で餌を減らす人間に対抗、まるで“猿の惑星”のサルのよう。

引用 高崎山自然動物園

私が幼少の頃、大分の叔父の家を訪ねる途中で必ず観光に寄ったのが「大分マリンパレス」と「高崎山」です。40年以上前になると思いますが、すでにその当時、多くのサルが餌付けされており、寄せ場には常時サルの小グループがたむろしていました。上着のポケットに手を入れていたりすると、何か持っていると思われてサルが手を引っぱったり、サル用の餌を手に持っていると数頭が集まって奪い合うなど、今の寄せ場の状態と大した変わりはありませんでした。そして、観光客の為に餌付けをして寄せ場でサルを見せているのは今も変わらぬ風景です。しかし、このところ餌をやる寄せ場にサルが現れなくなっているというのです。

高崎山のニホンザルの様子が変化している

■総数を減らすために餌を減らしてきた

高崎山自然動物園では、サルの数を抑制するために餌の量を年々減らしてきました。そのことに不満を抱いてサルが山奥に引きこもり“ストライキ”に撃ってでたのです。この影響が群れの力関係にも影響しているようで、書き入れ時の入園者数も7、8月のシーズンで例年より1万人以上減ってしまいました。普段は穏やかな園内ですが、冬に向かって緊張感が高まってきています。現在、群れは600匹前後の群れが2組あって、勢力を争っていましたが、片方の群れが冬に寄せ場を独占するようになって均衡が崩れてきています。

■群れが不安定な状態になっている

自然動物園の説明によると「高崎山はもともと農作物を荒らす野生の二ホンザルに餌付けし、観光資源とした施設」としています。山にはB群(約640頭)とC群(約590頭)が生息し、寄せ場には午前にC群、午後にはB軍が現れるのが一般化していました。異変が顕著になったのは今春以降です。C群は毎月10日ほどの“欠勤”が続き、9月には連続11日含む22日間、10月も12日間、姿を見せませんでした。B群も来ない日があるほか、わずかな時間で山に帰っていくなど、不安定な状態が続いています。

このままでは群れが消滅してしまう

■既に寄せ場に来る習慣がなくなったのか?

自然動物園では、一時2千頭を超えたサルを800頭まで減らそうと、約30年前から1匹あたりの餌を少しずつ減量してきました。B群で「餌への不満が爆発した(職員)」ため、餌が豊富な夏から秋にかけては山に引きこもるようになったと推察しています。さらに餌場を広げようと山の外に出る様子も目撃されており、寄せ場にやってきた時に木の実をたくさん頬張っているサルも確認されています。C群は、かつてのリーダー格が恋人を求めて次々にB群に入ったため、急激に弱体化し2016年以降、餌が減少する冬場はB群が寄せ場を占拠するようになりました。近づけなくなったC群は「寄せ場に来る習慣自体、なくなった可能性がある」と言います。

■今こそ、対策を考えるべき時!

サルの減少に伴い来園者も大幅に減少、7月は14,166人(昨年比4,573人減)、8月は31,290人(昨年比6,758人減)となり、園は今夏、デザートの芋をブランド芋に変え“甘い罠”でサルを誘ってきたが、結果はでていません。さらに園が懸念するのはC群の消滅です。現在の状態はA群が消滅した時によく似ているといいます。A群が消滅した直後には、園を去ったサルが付近の畑を荒らす「猿害」が多発しており、今回も同様の事態が心配されています。人間の都合で自然のサルを餌付けして近づけたのに、人間の都合が原因でサルが離れて行こうとしています。自然の動物に手を出したのですから、その責任を取るべきではないでしょうか、餌を十分に供給できずに「猿害」が広まれば本末転倒の結果となってしまいます。雪壁を滑り落ちる子熊が、必死に這い上がる姿が話題となっていますが、そもそもドローンがプレッシャーをかけなければクマンお母子が断崖へ逃れることがなかったのではないかと言われています。人間の勝手で野生動物に責任を取らせるようなことは、するべきではありません。このまま群れが消滅し、付近で「猿害」が蔓延するようになれば、今度は「駆除」と称して捕獲するのでしょうか?難しい判断を求められる局面に来ています。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA