11月11日は「ポッキー」と「プリッツ」の日、似て非なる2大菓子ブランドを考える。

引用 グリコ

ポッキー&プリッツの日が始まったのは平成11年11月11日からです。11の棒状の形がプリッツやポッキーと似ているからと、グリコが日本記念日協会に登録したのが始まりです。ポッキーはプリッツにチョコでコーティングしたものですから、プリッツがなければポッキーは生まれていません。起源から考えて「プリッツの日」とすれば良いのにと思うのですが、どうやらポッキーは誕生以降、独自の進化を遂げ、単なるプリッツベースのスティック菓子という位置づけではなく、グリコにとってはそれぞれが同社を代表するブランド菓子というイメージのようです。

最初は「おつまみ」として考えられたプリッツ

■おつまみとしての人気は出なかった

1958年頃、ドイツでおつまみとして親しまれている“プレッツェル”というものがあると聞いたグリコの商品開発担当者は、ピーナツやおかき類ではない新しいおつまみで市場を開拓したいと考えました。1959年にはプレッツェルの一種で棒状の「スティック」という菓子の資料を手に入れました。このスティックを参考に開発に取り組みました、ネーミングは「プレッツェル」と言う名前から取った“プリッツ”を製品名とし、商標登録を行いました。その後、発売までには試行錯誤が重ねられ、1962年4月に広島県でおつまみ用「プリッツ(ソーダスティック)」(30円)がテスト販売されました。5月には神戸で業務用を飲食店に試験販売、さらに10月には新潟地区でも販売を開始しましたが、思ったようには売り上げは伸びませんでした。

■子供の「おやつ」として再出発

売れない原因を調べるために、小売店に聞き取り調査を行いました。その結果、ビールのおつまみとして売り出した商品を、テレビ広告で宣伝して菓子小売店ルートで販売したため、大人層ではなく子供たちが購入している状況がわかりました。子供たちが珍しさに惹かれて買ったものの、嗜好に合わなかったことが販売不振の原因だったようです。そこで、おつまみではなくおやつとして楽しめる甘いプリッツへ方向転換し、1963年11月「バタープリッツ」(30円、50円)のテスト販売を名古屋地区でおこないました。パッケージには外国の女の子をあしらい「バターたっぷり、甘いスティック」をポイントにしました。今回は宣伝を強化し、販売活動にも総力を結集しました。その結果、予想以上の売れ行きで、品切れが続出しました。

プリッツから生まれたポッキーが独自に進化

■確かにプリッツのベースにチョコをかけたのですが…

プリッツは「バタープリッツ」を発売以降、1969年に「サラダプリッツ」、1973年に「ローストプリッツ」を発売、プリッツブランドを支える3本柱を作り上げたのです。その後も「トマトプリッツ」「ビアプリッツ」「ピザプリッツ」と進化を続けます。このプリッツの進化軸と並行するように伸びてきたのが「ポッキー」でした。ポッキー開発のきっかけは63年に発売された「バタープリッツ」の大ヒットでした。スティック状で持ちやすい新しいタイプのスナック菓子、このプリッツにチョコをかけて食べたらおいしいのではないか?プリッツのヒット後、社内のあちこちで声があがりました。しかし開発担当者たちはスナックチョコの研究を始めていたのです。開発当初、プリッツ全体に約1グラムのチョコをかけるとおいしくなることが分かっていましたが、手を汚さずに食べるために全体を銀紙に包むとコストが高くなるため、どうしてコストを抑えるかに頭を悩ませていました。そのうち、ある開発者が「全部にチョコをコーティングしなくても」と考え、先輩開発者と2人で実験を繰り返し、手で持つ部分を2㎝とするプロトタイプを完成させました。また、チョコレート同士がくっつかないように、擦れ合って汚れないようにと、次から次に問題の対処に追われました。こうした試行錯誤の末、1966年から発売を開始、これまでになかったスナックチョコの形態がうけて大ヒットとなりました。

■プリッツとポッキーはそれぞれ独自の存在

ポッキーは2000年以降「ムースポッキー」や「ポッキーデレコ」といった、贅沢な原材料をしたり、季節に合った独特な味を出した商品を販売しています。これまでの路線とは異なる高級感の演出に乗り出したのです、同時に百貨店向けの商品としてスイーツショップ「バトンドール」を立ち上げ、高島屋や阪急などに出店しています。当初はバタープリッツにチョコをかけたらどうか?下手をすればプリッツの1バージョンになっていたかもしれないスナックチョコ、今ではプリッツとは領域を変えて抜群の存在感を持つまでになりました。今日がポッキー&プリッツの日、頷ける気がします11111がうなぎやあなごで取って代わるわけにはいかないことが、開発の歴史からよくわかりました。今日はハイボール片手に‥‥どっちを「おつまみ」にしましょうか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA