ラーメンの「幸楽苑」が大晦日と元旦に休業、年末年始のお客様より従業員の都合優先の時代となったのか?

引用 幸楽苑

関東、東北を中心にラーメン店を展開する「幸楽苑」ホールディングスは11月21日、今年の大みそかの午後3時以降と来年の元旦を休業すると発表しました。外食産業は長引く人手不足に悩まされており、従業員の働く環境に配慮しての年末年始の休業だと考えられます。一時期は拡大を続けていた「幸楽苑」ですが、このところ赤字店舗の閉鎖が相次ぎラーメン店の売り上げも下がる一方の為、ペッパーフーズと提携し「いきなり!ステーキ」業態に転換した店舗もあります。業態だけではなく、働く従業員の環境整備も見直さなければ、業績の向上は難しい状況のようです。

ほとんどの店舗で年末年始休業

■年末年始に労働力が確保できない

全店舗の8割にあたる直営店とフランチャイズ加盟店の合計410店舗で休業を決めました。このほか、ショッピングセンター内の店舗や「いきなり!ステーキ」に業態転換した店舗も今後は休業を検討するようです。飲食店舗の人手不足は「幸楽苑」に限ったことではありません、他のファミレスやチェーン型の飲食店舗では、待たされる理由は「人手」が足りていない場合がほとんどです。しかし、年末にここまで大規模な休日を打ち出すということは「幸楽苑」の深刻な状況が見え隠れします。

■施策としての休業ではなく「仕方なく」が本音

この休業による月間の売り上げの減少は5%ほど影響が出ると、予想しているようです。幸楽苑ホールディングスの新井田昇社長は「働く人のモチベーションを上げるほうが、長期的には会社として成長すると確信している」と話しています。しかし、同社は既に多店舗や海外進出は経験済み、伸びた結果が今の状態なのです。伸ばすというよりかは、残った現在の店舗をどう維持していくかに問題は移ってきているのです、広げるどころか今の領域を死守するためには「兵隊」の気を削ぐわけにはいかない、その為の苦肉の策が“休業”だったのです。しかし12月の5%は平常時売り上げの5%とはわけが違います。いったいどこで取り戻すのでしょうか?

飲食業界で負のスパイラルが始まった

■根本的な解決策は労働力を増やすこと…

年末に夜更かしをして「ちょっと何か」といったときに食べたいのはラーメンなどのお馴染み料理なのです。また、そうした客を見込んで年末・年始にフルで営業してきたのが、これまでの飲食業界ではなかったでしょうか。それが「営業ができない」状態のです、運営側がモチベーションを上げようとしても、年末・年始に働きたくないのです。この期間に賃金を引き上げるのと、休むことを天秤にかけた結果が『休業』となったのです。この問題は「幸楽苑」だけではなく、他の飲食店も同様に抱えている問題だと言えます。飲食業の場合、右肩上がりに伸びている時にはキツイ環境も表面化しません。問題が出てくるのは売り上げが伸び悩むようになってからです、こうして二重苦、三重苦の経営が始まるのです。

■試しに全業界で年末・年始休業をやってみたら?

従業員のモチベーションが低いと、サービスの質の低下に直接つながってきます。店舗が右肩で伸びている状況では「俺も店長になるんだ!」と従業員が前向きに仕事に向き合うため、接客態度も良く評判が上がっていくものです。飲食店の人気は従業員のモチベーションにかかっていると言っても過言ではありません。広い店内にポツン、ポツンと店員がいて、ベルを押してもテーブルに着るまでに数分かかってしまう、そんな状況が増えてきているのではないでしょうか。労働市場全体の問題として、全飲食・サービス業は大晦日の午後から元旦を休みにしてはどうでしょう。メリハリがついて社会全体が活気づくかもしれません、まずは「幸楽苑」の結果を見てみましょう。

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