四つん這い問題に終止符。駅伝は走るもの、クイーンズ駅伝の激闘に期待!

引用 ニッカンスポーツ

福岡で10月21日に行われた「クイーンズ駅伝」で衝撃的な出来事が起こったのは2区(3.6㎞)でした。岩谷産業の飯田怜選手が怪我をして残り200mを「四つん這い」でゴールしたのです、この姿を見た人たちからは賛否両論の意見が投稿されました。「よく頑張った」「最後まであきらめなかった姿はすばらしい」「なぜ、審判がすぐ止めないのか?」「これは、もはやレースではない」。この後の区間でも脱水症で朦朧となりながら走り続ける選手が出るなど、選手の競技継続と審判の判断ということで大きな問題を提起することになった大会でした。この大会時点では、監督の確認が取れるまでは選手に近い審判が選手を止めることはできなかったのですが、そのルールが明確に規定されたようです。

ようやく動き出したルール見直し

■監督会議で協議

全日本実業団対抗駅駅伝の監督会議が24日、仙台市内で行われました。本大会では本人に続行の意思があったとしても審判員の判断で「走行不能となった場合は、中止させる」との文言が明記され、同会議で確認されました。10月の予選会では岩谷産業の第2区を走った選手が残り200mを四つん這いになりながら襷を渡しました。選手生命への配慮などの面から大会運営に対する厳しい批判が相次ぎ、今回の規定の明確化につながりました。出来得るならば、大会終了時に臨時運営委員会を開き、その場で問題に対応してもらいたかったのですが、日本のスポーツ団体の現状からみると、今回の措置でも早急な対応と呼べるのかも知れません。

■きちんとした規定が運営のベース

日本陸連の五輪強化コーチも務める第一生命の山下佐知子監督は「それでいいのではないか。私はありがたい」と賛成の立場を示し「歩けなくなったり、フラフラになったりした時は、迅速に止めるスピード感が大事。監督が伝達する時間はどうなのかなと思っていた。どの監督も選手がはいつくばってまで進む姿は見たくないと思う」と語りました。敗者に拍手を送ることを美談とする日本では、競技継続の意思を示す選手を止める行為は「かわいそう」につながる傾向があります。こうした背景が、指導者や大会運営側の“判断力”を鈍らせてきた事実があるのです。大切なのは競技大会自体が皆が納得する規定に従って運営され、競技者自身もその運営に納得をしていることです。

選手に大きな判断をさせるようでは競技は成立しない

■相手に精神的負担をかけるコンディションで競技してはいけない

柔道やボクシングで負傷した選手が出場する場合があります。出場選手によっては、負傷ヶ所は攻めない、あくまでもフェアに戦うと言った話がありますが、初めから壊れているのが分かっているのなら「不出場」とすべきなのです。人情のない話に聞こえるでしょうが、競技として成立しないといっているのです。競技規定には、相手選手が負傷している場合は、その負傷ヶ所を避けて攻撃するようにとは規定されていません。そこは選手が自分自身で判断することになるのです、オリンピック決勝で、そうした場面に遭遇したとするならどうしますか?負傷ヶ所を責めればスポーツマンとして恥ずべきと言われ、相手の負傷をかばって負ければ国旗を背負う責任を問われるのです。こうした場合、やはりきちんとした規定を設けて選手の負担を減らすべきですし、そうすることが大会運営の本質なのです。

■スポーツの本質はルールにある

今回の駅伝でも“四つん這い”で這った時点でアウトとすべきです。駅伝は「走って」襷を渡していく競技です、這っていくものではありません。大会運営側は『走行が不可能』となった時点で選手資格を喪失したと判断してロードから退場させるべきです。監督会議で同内容が確認されたことは、至極当然のことですが、大きな一歩と言えます。この事例にならって他のスポーツ協会でも「感情論」に左右されない明確な運営規定を作って、選手の安全の確保と円滑な競技運営を目指していただきたいものです。日本のスポーツは“根性”などと言う時代は終わったのです。競技を支援する側も、選手に不備があれば競技に参加させない、競技途中で故障すれは「即刻リタイア」という明確なルールを履行していただきたい。そうすることが選手のレベルアップと質の高い競技大会運営を実現可能にするのです。

 

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