入管法が衆院を通過、与党は会期内成立へまっしぐら!これで、ファミレスで待たされることも介護の不安もなくなるのか?

引用 参議院

外国人労働者の受け入れ拡大に向けた出入国法改正案が衆院を通過しました。入管制度の歴史的転換となる今国会最大の法案にも関わらず、審議時間はわずかに17時間あまり、野党は「議論が不十分」と批判していますが、与党は来年夏の参院選で業界票を取り込むことを意識し、12月10日までの会期内成立へ突き進む構えです。確かに、現状で足踏みをしていても労働力不足が解消するわけではありません、業界側としては一日でも早く労働力を確保したいと思っています。しかし、拙速な門戸開放は多くの問題を孕んでいることも違いありません。

とにかく決めたい政府与党の強硬姿勢

■突っ走る与党側

「止めろ!」「認められない」「何しているんだ、採決するな!」27日の衆院法務委員会は怒号に包まれました、採決に反対する野党議員は口々に“反対”を叫んでいたのです。改正案が衆院本会議で審議入りしたのは、2週間前の13日のことでした。これ以降、失踪した外国人技能実習生の聞き取りデータに誤りがあったことが判明しましたが、それでも与党は強硬に審議入りしようとしました。主要野党は衆院法務委の葉梨康弘委員長(自民党)の解任決議案を提出して対抗しましたが、与党は20日にあっさりと否決しました。衆院法務委で改正案の実質審議が始まったのは21日の水曜日でした、与党が異例の動きを見せ始めたのはこの直後からです。

■今までにない協議時間の短さ

同委員会の定例日は火、水、金曜日です。与党は22日の木曜日、26日の月曜も質疑することを葉梨氏の職権で決定しました。立憲民主党などが欠席しても、与党議員が着席したまま質問時間を消費する「空回し」を行い、形式上の審議時間を着々と積み上げました。自民党の森山裕国対委員長は記者団に「本会議、予算委を考えると結構な時間、審議した」と強弁しました。法務委での審議時間は空回しを含めて17時間あまり、安全保障関連法は116時間、働き方改革関連法は39時間、この法案の性急さが際立ちます。

政府与党には「今、決めなければ」という逼迫感がある

■内容に関しては与党内部でも足並みは乱れている

採決を優先し置き去りにされた議論、与党側の見解にも乱れがありました。首相は受け入れ見込み数に関して34万5000人が「上限」と言明しましたが、山下貴司法相は現時点での数字だと主張するなど、最も重要な「受け入れ数」でさえ共通認識がありませんでした。なぜ、そこまで政府与党は急ぐのか?既に国民も気付いていると思うのですが、高齢化や人口減の問題が具体化してきているのです。老人の無謀運転のニュースを聞かない日はありません、高齢化は着実に社会に影響を与えているのです。レストランではテーブルが空いているのに従業員が水さえ持ってきません、労働力が足りないのです。野党がこの法案を「廃案」にし、労働力の導入が遅れれば、その遅れた分だけ日本の国力は削がれていくのかもしれません。

■しかし、何が何でも必要な労働力

すきやで有名になった「ワンマンパート」、行きつけの店舗でもスーパーおばさんが昼の忙しい時間帯を“ひとり”で回しているのを見たことがあります。信じられない手際の良さでした、しかし、そんな事が長続きするわけがありません。だから、新しい労働力が必要なのです、しかし、その労働力は文化の違う国からやって来て、異なる言語を話し、異なる価値観を持っています。その彼らに“介護”や“食事”、“育児”といった生命の一部を預けるような仕事をお願いできますか?そうなんです、彼らにも私たちの事情を知ってもらわなくてはならないし、私たちも彼らを知らなければ“同じコミュニティ”で生活していくことはできません、その為には『時間』が必要なのです、政府与党はその為に拙速な採決を行ったのではないでしょうか。理屈ではなく実践が求められる時代になったのです。

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