地域で子供を育てる大阪のおばちゃんの心意気「朝ごはんやさん」の活動が胸に染みる、子供食堂もいいけれど1日の始まりを考えたい。

引用 ヤフーニュース

大阪市東淀川区・西淡路小学校の通用門を早朝に入っていく人たちがいます。71歳が3人、76歳は1人の高齢の女性4人組、校庭でラジオ体操をするわけではありません。彼女たちは校舎内で、これから“朝ごはん”を作るのです。しかし、この方たちは給食のおばちゃんではありません、地域のボランティアで月・水・金の週3回、子供たちのために朝ごはんを作っている「朝ごはんやさん」のスタッフだったのです。

朝のボランティアは70歳代のおばあちゃんチーム

■やっているのは地域のおばあちゃん

廊下に看板を出し、そろいのマスクを着け、頭巾と手袋も装着、さあ!調理のスタート。7時前、校庭に面した家庭科室には湯気が立ち込めます。今朝のメニューは、ツナ・コーン・ピーマン・玉ねぎの乗ったピザパンと、バナナ半本、「ふーどばんくOSAKA」から寄付でもらったビスケット、それにクリームスープ。朝ごはんやさんを支えるのは地域のおばあちゃんパワーだけではなく、ふーどばんくのような団体の力も欠かせません、もっと活動が知られ、多くの民間企業からの協力が得られると良いのですが。

■コミュニケーションも大事な教育

おばあちゃんたちは高齢にも関わらず、てきぱきと口数少なく作業を進めます。時間がないのです7時半には子供たちがやってきます。30人近い児童が食べに来るまでの1時間半が、おばあちゃんたちの戦いなのです。ピーマン嫌いの子のためにピーマン抜きの分を用意しようとしたおばあちゃんにリーダー格の女性から威勢のいい声が飛びます「イヤやったら自分で外したらええねん!」そこは、甘やかしません。」子供たちが集まってくると「おはよう!」おばあちゃんたちの元気な声がかかります。

家庭が忙しいからと置き去りにされる子供の生活環境

■問題を把握し立ち上がる大人たちが必要

子供たちは、入り口そばでランドセルを下し、上着を脱ぐと手洗いをしてプレートを取り、スープをもらって、思い思いの席につきます。さあ!朝ごはんの始まりです、あっちもこっちも子供たちの笑顔で溢れています。おばあちゃんたちは言います「楽しいことなんかあるかい、家で寝とったほうがええ」でも、朝ごはんを笑顔で食べる児童らの顔を見るおばあちゃんたちは嬉しそうです。全国の小学校では平均5%を超える児童が朝食を摂っていないそうですが、この淡路小学校ではそれを上回る10%を超える児童が朝食を摂っていない事実があったのです。このことを知った71歳の表西弘子さんが行政や学校と掛け合って今の「朝ごはんやさん」を立ち上げたのです。

■傍観者にならずに、できることからやっていく

表西弘子さんは約半世紀に渡って地域で活動をしてきた女性で、保護司や民生委員などを数十年に渡って続けてきました。表西さんにとって地域はひとつの共同体であり、その地区の子供たちが「朝食」を食べていないことは、我孫が朝を食べていない感覚だったのです。当初は区役所から「月1回くらいで始めてみては」という言葉に猛反発して「朝食は毎日食べるもの、毎日でなければ意味がない」と激しく申し入れ、最終的に週3日に落ちついたのです。しかし、週3日であっても実際に続けていることは大変なことです、子供食堂はすでに2200軒を超え、世間的にも認知される存在となってきました。表西さんは「子供食堂は夜、大切なのは一日の始まり授業前の朝食」と語ります。

人口が減るのは「子供が増えない」からです、子供が増えないのは「育てにくい環境」だからではないでしょうか、それは物理的な問題もありますが、大きな問題は“人”なのです。この小学校に集まってくるおばあちゃんたちのように、地域を自分の家のように思い、そこの子供たちに愛情を注げば、子供たちを取り巻く環境も改善し、地域内の子育力も向上するでしょう。人口が減ることを危惧する前に、今ある問題に拙速に対処すべきです。心ある高齢者まかせにせず、大人は全員参加で・いかがでしょう?

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