平成の年末に「シン・ゴジラ」を見てゴジラに郷愁を抱きつつ、新元号の未来に期待する次はハリウッド版・キングギドラか。

引用 映画「シン・ゴジラ」

本日、テレビで「シン・ゴジラ」が放送されます。総監督はエヴァンゲリオンを製作した庵野秀明氏、この映画は真のゴジラ世代が製作したゴジラ映画と言っても良いかも知れません。庵野氏が1960年生まれ、そして監督の樋口慎嗣1965年生まれ、1954年に製作された初代ゴジラはお二人とも見られていませんが、1970年代に東宝が力を入れた“ゴジラシリーズ”を少年時代に見た世代です。彼らの想像力の端っこに、この頃のゴジラが影響を与えたことは確かです。その彼らが製作した「シン・ゴジラ」このシンは真なのか新なのか?それは、今晩みなさんがご自分の目で判断してください。

まずはゴジラの歴史からおさらい

■モノクロ映画だったゴジラの第一回作品

最初に「ゴジラ」が公開されたのは1954年、映画館の入場料金が大人70円、子供40円の頃でした。この第一作の製作以降、日本の特撮映画やテレビの特撮番組の主流は“着ぐるみ”となったのです。ストーリーは海底に潜んでいたジュラ紀の怪獣ゴジラが水爆実験で被爆、そのまま生き延びて小笠原諸島近海を住処としていました。周辺の漁師が変調を訴え調査に乗り出した科学者が巨大生物を発見しゴジラと命名します。その後、周辺の島民への影響を懸念した日本政府が爆雷攻撃などを行い逆にゴジラを怒らせ、東京を破壊される事態となってしまいます。最後は東京湾に潜むゴジラに対してあらゆる生物を死滅させ液状化させる「オキシジェン・デストロイヤー」を使って撃退するのです。この映画では怪物を原水爆をも凌駕する新兵器で死滅させる際、その開発者も一緒に命を落とす設定にして『多くの人の命を奪う大量破壊兵器』を作ることの愚かさを描きました。被爆国である日本として、原水爆を使い続ける限り“ゴジラ”のような怪物が生まれるとアピールしたのです。

■昭和ゴジラシリーズ

昭和ゴジラシリーズと呼ばれる作品は1955年に製作された「ゴジラの逆襲」から1975年に製作された「メカゴジラの逆襲」までの作品です。昭和ゴジラシリーズの特徴は、怪獣としてのゴジラに重きを置き、ゴジラが敵となる怪獣と戦う設定が多く製作されました。ちょうどこの時期の作品を少年だった庵野氏や樋口氏は見ていたのです。基本的に子供の為の作品を意識し、ゴジラにミニラと呼ばれる子供を持たせたり、ゴジラがモスラやラドンと協力し宇宙怪獣キングギドラに挑むなど、子供たちが喜びそうな設定での作品が製作されました。時にはあまりにも低年齢を意識した作りとなった作品もあり、試行錯誤のシリーズだったとも言えます。忘れられないのは劇中でゴジラ親子が流行りのシェーポーズを取ったことです(シェーは当時の漫画「おそまつ君」に出てくるイヤミが取る独自のポーズです)。あまりにも俗な感じがして、当時は子供ながらに嫌気がしたものです。このように“なんでもあり”のシリーズだった記憶があります。

どんどんと変わっていくゴジラ

■そして平成ゴジラシリーズ

平成ゴジラシリーズとして認識されているのは1984年製作の「ゴジラ」から1995年製作の「ゴジラVSデストロイア」までの作品です、VSシリーズと呼ばれることもあります。基本的にはゴジラは人類の敵として描かれ、それに敵対するメカキング、ギドラ、モスラメカゴジラ、MOGERAなどは人類の味方として登場します。平成シリーズの特徴としては共通した世界観があり、同じ設定で人物が登場します(超能力者の三枝未希、陸上自衛隊特殊戦略担当室の黒木翔、Gフォース司令官の麻生孝昭など)。こうした登場人物たちが織りなす人間ドラマも平成シリーズの大きな見どころとなっています。また、格闘シーンにおける光線技の使い方も昭和シリーズとは違い、格段の進歩を遂げています。平成という時代にマッチしたゴジラの在り方が表現されていました。

■「シン・ゴジラ」は真なのか新なのか

そしてストーリーや世界感に関係なく製作されたミレニアムシリーズ(シリーズ3期とされています。)を経由して、第4期2010年代のゴジラ時代に突入するのです。今晩放送される「シンゴジラ」2016年、脚本と総監督を庵野秀明氏が、監督と特技監督を樋口慎嗣氏が務めた新時代口開けの作品です。その後は2016年にアニメ版「GOZILLA」が公開され、来年にはラドン、モスラ、キングギドラが登場するゴジラがレジェンダリー・ピクチャーズで製作されワーナーで配給される予定です。シリーズと呼ぶか第4期と呼ぶかは別として、今回は世界観の同一性やストーリーの連続性はありません。アメリカ版は前作から続いているのかもしれませんが「シン・ゴジラ」この1本完結で“人類VSゴジラ”の明快な展開です、そういった意味では第一作に近いテイストかもしれませんし、まったく新しい視点なのかもしれません。そこを見たものが判断するための『シン』なのでしょう。これからも多くのゴジラ作品が生まれると思いますが、この「シン・ゴジラ」日本のゴジラとしてエポックメイキング的な存在であることは間違いありません。みなさんも見て“新”なのか“真”なのかを見極めてください。

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA