テレ東のBSで久しぶりにビッチコックの「鳥」を見た!40年ぶりだったけど、スゲー 怖かった。さすがヒッチコック!

引用 映画「鳥」

まだ小学生の頃だったと思いますが月曜には萩昌弘さんの映画解説でTBSが「月曜ロードショウ」という洋画専門の枠を持っていました。他局で日曜と水曜にも映画専門枠がありましたが、私はこの「月曜ロードショウ」が好きでした。始まりが21:00~なので、小学校低学年だった私は、なかなか見せてもらえませんでしたが、不思議とヒッチコックの『鳥』は見せてもらった記憶があります。幼かった当時の記憶に残っているのは鳥に襲われた農家の主人に目がなかったことや、襲撃でガソリンスタンドが爆発炎上するシーンだけでした。当時はテレビでも数回やっていたので、何度か繰り返しで見たのですが今見てみると「こんなシーンがあったんだ」と驚かされました。

映画として完成度の高い作品「鳥」

■動物パニックものの元祖的存在

1970代には“動物パニック”ものの映画が多数作られましたが、その先駆けとなったのがこのヒッチコックの『鳥』でした。今、見ても古さを感じさせない内容(ストーリー、表現)となっています。いったいどうやって撮影したのか、現代のCGなどの技術を持ってしても同じように撮れるかどうかと思われるほどです、基本的にはサンフランシスコから100㎞ほど離れた湖の畔にある小さな町が鳥に襲われるというストーリーなのですが、何故鳥が襲ってくるのかとか、どうなったのかとか、原因や結果は語られません。ある一家を中心に“鳥”に襲われる、それだけの映画なのです。まあ、怖い話です、最近のホラー作品なんかよりずっと怖いと思います。

■内容的にも技術的にも、今みても違和感がない

ヒッチコック作品で最も有名なのは「サイコ」だと思いますが、日本での公開当時には興行成績と評価は「サイコ」を大きく上回っていました。アメリカの著名な映画評論家デイヴィッド・トムソンは「最後の完璧な映画」と評しています。後にスピルバーグが「ジョーズ」で海中から片目のない死体が出てくるシーンを製作しますが、これは『鳥』に登場する殺害されたダンの死体のオマージュでした。本作は、後の監督たちにも大きな影響を与えました。映画の中で鳥が部屋を飛び回るシーンがありますが、これは合成です。当時としては画期的な技術でしたが、現代の技術と比較すると技術が低く同じ動きをしている鳥がいると言われますが、今見てもそれほどの違和感はありません。

半世紀も経つといろんな発見がある

■ヒッチコック監督がセクハラ

改めて見てみると鳥の襲撃が始まるまでは、メラニーとミッチの恋話なのです。約60分をこの二人の出会いから、ミッチが住む湖の畔の街を訪ねて二人が親密になるまでを描いています。大人になって見てみると、このくだりが結構ていねいに描かれており、恋に落ちる二人に昔の恋人や姑が絡んできて、鳥が襲って来なけりゃ単なるソープオペラ的な話になってしまうところです。余談ですが昨年メラニー役を演じたティッピ・ヘンドレンは本作撮影時にヒッチコックからセクハラを受け「言う事をきかないと、キャリアを潰すぞ」と脅されたことを公開しました。もっとも、ティッピ本人はこれを撥ねつけたと語っています。当時のハリウッド女優は有力監督の圧力に屈しない高いプライドがあったのです。

■新しい発見もある

女優さんと言えば、本作のミッチの母親はジェシカ・タンディだったのです。改めて見てびっくりしました。みなさんはご存知ないですか「ドライビングMissデイジー」(1989)でアカデミー主演女優賞を受賞した女優さんです。私も今夜、初めて気づきました本作撮影時には53歳だった筈ですが、実にお美しい。「ドライビングMissデイジー」を見た際には『鳥』の出演していたなんて、まったく気づきませんでした。というように半世紀も前の映画を見ると「改めて感動」することがたくさんあるのものです。これを機会に今年はアルフレッド・ヒッチコック監督の作品を見直してみたいと思っています。みなさんもそうぞ…

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