未来世紀ジパングで紹介された韓国の「クローン犬」ビジネス、神の領域に踏み込んだ金儲け、儒教の国で許されることなのか?

引用 エディンバラ

透明の板で囲われた区画に入れられた2匹の犬、かわいらしく尻尾を振っています、その姿や仕草はそっくりです。今日、放送された「未来世紀ジパング」~ニュースが伝えない韓国異変~(テレビ東京系)での1シーンです、この犬たちは「スアム生命工学研究所」で創られたクローン犬なのです。番組の取材に担当者は「美容整形をするでしょ、同じ感覚で亡くしたペットをクローンで取り戻すのです」と平然と語ります、この研究所ではこの10年間で既に800匹以上のクローン犬をビジネスとして“生産”しています。

クローン技術の進歩が複製ビジネスを生んだ

■複製しているのは韓国の研究所

1996年にイギリスでクローン羊「ドリー」が生まれてから20余年、クローン技術は進歩し、ペットの犬を複製するビジネスが生まれました。クローン犬を製造しているのは「スアム生命研究所」世界中から依頼が来ていると言います。そのほとんどが「死んだ愛犬を復活させてほしい」という依頼です。スティーブン・キング原作の映画「ペット・セマタリー」では死んだ猫をペット霊園に埋めると生き返って家に帰ってきます。その姿は生前の姿なのですが、戻ってきた猫は腐臭を放つ、別のものとなっていました。やがて、ペットではなく自分の子供を蘇らせようとして…、結局は“死”を避けることは出来ず「神の領域」に踏み込めば恐ろしいことになる、みたいな話だったと記憶しています。

■価格は一匹10万ドル

研究所では複製したいペットの組織を依頼者に送ってもらい、そこから体細胞を取り出しその細胞を核を取り除いた代理犬の卵子と融合させて子宮に戻して着床させます。生まれると3階にある飼育室で育てられ依頼者に送られるのを待ちます。飼育担当者は「育つ環境によって細かい違いは出てくるが、癖や性格はもとの犬とほぼ同じになる」と説明します。依頼者からも「もとの犬と同じように動く」と喜ばれるといいます。複製が本格的にビジネス化したのは2008年、価格は1匹10万ドル(約1100万円)。依頼は、日本を含む世界中から来ており、目的のほとんどは死んだ愛犬を復活させることです。研究所はまるで「ペット・セマタリー」のように愛犬を蘇らせ、依頼者の元に送るのです。

神の領域なのかビジネスの範疇なのか?

■ファン代表は語る”クローンで幸せになれる”

このビジネスには韓国国内でも批判が絶えません。代表のファン・ウソク代表はソウル大学教授時代の2004~5年、米国の科学雑誌「サイエンス」に発表した論文が不正と認定されて職を追われた過去を持っています。2014年には研究費の流用や生命倫理法違反の罪に問われ、懲役1年6カ月執行猶予2年の刑が確定しています。これまでに研究所で製造された複製の数は10年で800匹を超えています。依頼は個人だけではなく、国外の公的機関からの要請もあります。臭覚の優れた警察犬や軍用犬のクローン依頼がそれです、確かに既に優位性が証明された警察犬や軍用犬の複製を使えば、時間や費用の節約ができます。仁川国際空港では実際に研究所で生まれたクローン犬が薬物探知を行っています。ファン代表は「クローン技術で、人がどれだけ幸せになれるか。実際に見れば、反対している人のほとんどが意見を変える」と批判に反論しています。

■失わないことが「幸せ」とは限らない

「ペット・サマタリー」ではネコと同じように自分の死んだ子供を復活させようとして、別のものとなった子供が帰ってきて災禍をもたらします。遺伝子操作によって長生きしたり、クローンを創ったりすることは「人」にとって“本当の幸せ”なのでしょうか?死があることによってこそ、生の意味が深くなっているのではないでしょうか。死があることによって、亡くなったものに対するより深い愛情を再確認できるのです。ファン代表が言う「幸せ」は美容整形がもたらす「幸せ」に似ているような気がします。どこか自然の摂理に背く行為を「幸せ」という免罪符でごまかしてはいないでしょうか。子供と同じように一緒に暮らしてきた愛犬が亡くなることは、辛く悲しいことです。しかし、それは与えてくれた多くの愛しい日々と同じくらい大切な感情なのです「無くすことによってしかわからない価値観」を知るからです。永遠に失われないものに“本当の価値”があるのでしょうか?

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