犯人を特定することが大事なのか、虐待を受けている犬を救うことが大事か?福島の「母が犬を虐待する動画」に思う事。

引用 pepy

あちらこちらで「犯人特定!」と民間リンチの嵐が吹き荒れています。事の起こりは、ある少年が自分の母親が犬を虐待すると動画を投稿し

「私の母が毎晩イラついては犬に虐待をしています。私はやめろと止めているのですが、手に負えないため、このような動画に撮らせて頂きました。警察に通報した方がよろしいでしょうか?」~引用 Arisの投稿~

と、コメントを添えていました。その動画の驚きの内容、絶句とはこのことです。もはや虐待などではなく“暴行”なのです、単に逆らうこともない「犬」に対して一方的に暴力を振るっているのです。あまりにも酷い行為なのですが、この動画を流したのが実の息子であると知って複雑な思いに陥ってしまいました。

あまりにも酷い暴行行為

■息子が投稿した虐待場面

リードを激しく引く女、堪らずに宙に浮き悲鳴を上げるトイプードル、壁に打ちつけられ戻ってくると、腰のあたりを何度も蹴られて罵声を浴びせられます。犬好きには直視できない内容です。考えてもみてください、人間に首輪を付け引きづりまわし、首だけを持って振り回し、壁にぶつけ、倒れたところに何発も蹴りを入れる。この行為は、暴行であり殺人未遂と言っても良いのではないでしょうか?人間に暴行すれば、直ぐに逮捕されるのに、犬なら許されるのでしょうか?投稿者も「警察に通報した方が…」と書いています、あまりに酷い動画の内容に驚いてしまいます、同時にこのような内容の動画を身内が投稿することに違和感を覚えます。

■被害者はトイプードル

この投稿が注目を集めると、身元特定班が動き出し「福島の料理研究家の〇〇」「これまでに投稿したテーブルが同じ」「地元のテレビにも出演」などと、虐待していた女性の身元を実名で公表しました。民間リンチの始まりです、あっという間に女性は“トイプー”虐待犯となってしまいました。この女性の長男を名乗る男性が弁護の投稿を行い、投稿者が弟で病気(自閉症)であること、母の行為は躾であり獣医に相談した上で行っており虐待などではないことなどを説明しました。しかし、どう考えても獣医推奨の「躾」などであるはずがないのです、この暴行行為を認めた獣医がいたとするならば、その獣医はポンコツ以外の何者でもありません。暴行する女性や幼稚な弁明を行う息子に非難が集まるのは当然ですが、被害を受けた犬はどうするのでしょうか?京都で蹴られていたレトリバーには広島からお迎えが来ましたが、今回はどうなるのでしょう。

犯人を追い詰めるより大切なことがある

■モノが言えないペットたちを誰が救うのか

モノ言わぬ被害者である“犬”のことをなんとかしようではありませんか、犯人の身元を特定しリンチにかけて、社会的に追い込むことが楽しい人たちもおられるのでしょうが、『殺されかけた犬』のこと考えるべきです。人間の都合で可愛がられ、イラつくと虐待されるのでは“犬”の立場がありません。生き物を飼うのは準家族を養うのと同じなのです、そこには責任と義務が発生するのです。一度ペットとして迎えた以上、きちんと世話をし快適な生活ができるように配慮しなければなりません、その代償として彼らは愛くるしい姿を見せてくれるのです。もし、その姿がイラつくのであればペットを飼う資質を失ってしまったのです、手を振り上げる前に自分の責任で保護してやるべきです(施設に入れるか、知人等への譲渡)。

■準家族として扱う

今回、女性の長男が弁明の為に投稿を行っていましたが、投稿したのは自分の弟であって病気であり、母を陥れる意図をもって投稿をしたような事を書いていました。犬を虐待する女性にも驚きましたが、この長男にも驚きました。社会的に情報リンチを受けることになる母を擁護するために弟を否定したのかも知れませんが、どっから見ても動画内容が非人間的行為であることは免れません。弟の取った行為は行き過ぎだったのかもしれませんが、彼の正義感がそうさせたとするならば「モノ言わぬ被害者」であるトイプーを救おうとした、その行為は称賛されるべきです。兄は、弟がフォロワー集めのために動画を投稿したかのように言っていますが、そうであるとするなら…。いいえ、大切なのは虐待された犬がいて、そのことが公になったということです。必要以上に犯人を追い詰める権利は誰にもありません、『誰が悪い』よりも『誰が傷ついているか』に目を向けようではないですか。

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