
引用 ニュースヘッドライン
ハトに劇物を混ぜたコメを食べさせて殺したとして、警視庁は3日、大東文化大学外国学部准教授の藤井康成容疑者(51)を鳥獣保護法違反の疑いで逮捕し、発表しました。藤井容疑者は容疑を認めといるといいます。逮捕前の任意の取り調べに対し「勝手に鳥に餌をあげる人が嫌だった。鳥がいなくなればエサをあげなくなると思った」などと述べていたといいます。赤羽署によると、藤井容疑者は1月13日午前11時半ごろ、東京都北区神谷2丁目の公園で農薬に含まれる劇物メソミルを混ぜたコメを撒き、ハト4羽に食べさせて殺した疑いがあります。
以前からハトやスズメを毒殺していた可能性
■家の近くにハトが集まるのが嫌だった
藤井容疑者は逮捕前の聴取に対し、通販で購入した農薬をを溶かした水に米をつけて乾燥させて撒いたと説明していたといいます。藤井容疑者の犯行は、防犯カメラの捜査から浮上しました。北区内では2016年4月ごろから、今回の現場を含む十数カ所でハトやスズメなど合計約100羽が死んでおり、警視庁が関連を調べています。藤井容疑者は「家の近くにハトが集まるのが嫌だった」などと供述しており、以前から犯行を繰り返していた可能性もあります。
ハト毒殺容疑で大東文化大学准教授の男(51)を逮捕 https://t.co/HVWnnyQoSe pic.twitter.com/mJST1yBDUP
— ケセラセラ (@isikawa820siti1) 2019年4月3日
■逮捕容疑は鳥獣保護法違反
今回、容疑者が逮捕された容疑は「鳥獣保護法」違反でした。鳥獣保護法とは鳥獣保護事業を実施し、狩猟を適正化することにより、鳥獣の保護繁殖、有害鳥獣の駆除及び危険の予防を図り、生活環境の改善および農林水産業の振興に資することを目的とする法律とされています。この法律には「環境長官の定める狩猟鳥獣以外の鳥獣を捕獲してはならない」とされており、一般人が勝手に公園などにいるハトやスズメなどを捕獲してはならないことになっています。確かに有害と思われるハトやカラスが存在することは間違いありませんが、これを誰もが殺傷しても良いことになると大変なことになってしまいます。
住む領域をキチンと分けて考える
■気が付くと異常繁殖の事態に
最近では「ネコの島」「ウサギの島」など隔離地域で繁殖した小動物を見る観光客が増え、海外でも話題が高まっています。しかし、こうした地域は「島」という限定された区域での単独種繁殖だから許されている部分があります、これが内陸部だった場合には奈良の「シカ」や千葉の「キョン」などと同じように問題になっていることでしょう。公園で鳥を傷つける行為は行き過ぎですが、近所に住む住人として「生理的に許容できない」人もいるかも知れません、こうした人たちの嫌鳥獣意識を考慮する必要はあるのかも知れません。
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— ごる猫 Σ(っ=ΦωΦ)っ (@GOLFNEKO) 2016年3月19日
■ハトを傷つける人間を批判する前に餌を与えないこと
公園でハトに餌をやる人を取り締まる必要はあります。意図せずに繁殖したものは仕方ないのかも知れませんが、一部の人が“通りがかり親切心”で撒いた餌がハトや他の鳥獣の繁殖に繋がるのは問題です。日本全国で繁殖を続ける鹿、イノシシ、キョン、そして犬や猫、安易な考えで餌を与えてしまった結果で、そうなった例はたくさんあるのではないでしょうか。公園でハトを毒殺する人間を批判するのであれば、どんな鳥獣に対しても餌を与えず、人間社会とはきちんと線引きをしていくことです。そこの人、猫が可愛いからといって餌をやってはいけません、その猫を飼う事ができるのですか?