宇都宮の動物園に捨てられた20匹の子犬たち。日常的に繰り返される、動物への無慈悲な行為をどうすれば良いのか?

引用 grape

ゴールデンウイークの初日、宇都宮動物園が公開したブログが話題となっています。飼育員用の出入り口に子犬が捨てられていたことが書かれており「許さない」とコメントされていました。同動物園では昨年11月から合計3回(今回を含め)、総数20頭を保護したといいます。動物園内に子犬が捨てられるのは昨年から続いていて、今回が3回目。ラブラドールとゴールデン系の合計20頭を保護したそうです。捨てられた状況やペットシーツを大量に箱買いしたと思われる段ボールに入れられていたことから、同じブリーダー関係の人間が全てやっているのではないかと、飼育員は推測しているようです。

動物園なら捨ててもいいだろうという考えが怖い

■飼育員は仕方なくブログを書いた

飼育員のブログには次のようにありました。

「(中略) もしその捨てられた場所が人があまり立ち入らない場所だったら?救えない命を生むことに繋がりかねない…そう考えると、書くべきなのか否か何時間も悩みました。でも、他の飼育員ともたくさん話し合い、話し合い、解決に向かう第一歩として書くことを決め、今の更新に至ります。」

「今日、犬を捨てた人間に言いたいです。絶対許さない。絶対にこのままじゃおかない。私が言いたいのは以上です。」

飼育員の説明によると、昨年11月中旬に4頭、11月末に7頭、そして今年4月27日に9頭を保護しました。元職員が保護した9頭も含めると実に29頭にもなるそうです。

■たまたま助かったから良いものの

飼育員は、他の場所に捨てられれば命がないので敢えて公表せずにきたことを語り、繰り返される“捨て犬”に対処するため、今回のブログ公開を行った経緯を説明しました。飼育員が配慮したのは「動物園に捨てれば大丈夫」と思われないように、事実関係や経緯をしっかり説明することでした、迷惑とか、そういう事ではなく安易に避難所として動物園を使うことがないように考えてのことだと思います。保護された20頭のうち19頭には里親が見つかり、残る1頭の「でん」はショーで活躍する犬として特訓を受けているそうです。今回は動物園の飼育員の方々が手を差し伸べてくれたから良かったものの、通常であれば行政に引き渡され、里親が見つからなければ「殺処分」されるところです。

生き物に対する責任の重さを感じてもらいたい

■もっと重い刑罰を科すべき

飼育員の方の言うように「許さない」、許されないことが大事なことです。動物を虐待したり捨てたりした者には重い刑罰を科すべきです。ゴミを不法投棄しても5年以下、もしくは1000万円以下の罰金です。これに対し“動物愛護法”では『愛護動物をみだりに殺し、又は傷つけた者は、一年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処する』となっています。動物を傷つけたり殺した者は、ゴミの不法投棄以下の刑罰しか負わないのです。変だと思いませんか?都合によって可愛がったり、傷つけたり、人間の勝手にしておきながらモノ並みの扱いしかしていないのと同じです。愛護動物に対して無責任な行為を行った場合には、もっと重い刑罰を科すべきです。動物は修理して再利用することは出来ないのですから。

■共存している認識を持たなければ

今回は動物園という「生き物」を専門とする場所が舞台となっていたため、里親からのアプローチも早く、事なきを得たと思ってはいけません。これは、あくまで対応した方々が動物に対して愛情を持っていたからこその結果です。それが、たまたま動物園だっただけなのです。飼育員の方が言うように、基本的な知識を皆が持たなければなりません。動物を虐待するブリーダーを見たらどうすれば良いのか、捨てられた多数の犬猫を見かけたらどう対処したら良いのか、行政が広報することも大事ですが、犬がカワイイ、猫がカワイイと思うなら自らが勉強すべきです。人間と同じように犬や猫も高齢化が進んでいます、これからは、世話をすることが出来ずに「置き去り」にされるケースも増えるかもしれません、老犬や老ネコは「カワイイ」の対象には入らないかも知れませんが、命あるものであることは確かです。見かけたら専門機関に連絡し、保護をお願いしましょう。今や、社会は人間だけではなくペットを含めた概念になってきているのです。

 

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