いまだに素直に受け答えが出来ないところが役者としての魅力だが、首相を揶揄していると曲解されるのは迷惑、インタヴューが話題の佐藤浩市。

引用 空母いぶき

5月24日公開の映画「空母いぶき」に出演する佐藤浩市さんのインタヴューをめぐり、各所で論戦が勃発しています。発端になったのは、10日発売の漫画誌『ビックコミック』に掲載された佐藤さんのインタヴュー記事、佐藤さんは「空母いぶき」に首相役で出演しています。佐藤さんは首相役をやりたくなかったと明かし、その理由を「体制側の立場を演じることに対する抵抗感が、まだ僕ら世代の役者には残っているんですね」と説明、その上で同作でのキャラクターをストレスに弱く、直ぐにお腹を下す設定にしてもらったことを綴っています。このインタヴューに噛みついたのが作家の百田尚樹氏でした。

単なる役作りを曲解されては迷惑

■百田氏は敏感に反応しすぎ

百田氏は、第一次安倍政権が安倍首相が抱えていた潰瘍性大腸炎の悪化という健康不安により崩壊したことを念頭に「三流役者が、えらそうに!!何が僕らの世代では、だ。人殺しの役も、変態に役も、見事に演じるのが役者だろうが!」とツイートしたのです。さらに自分の原作小説の映画化に佐藤浩市さんがキャスティングされそうだったら、拒否権をを発動することを宣言しました。この百田氏の発言に対して多くの芸能人が論戦に参戦しています、ラサール石井氏、ウーマンラッシュアワーの村本大輔氏、爆笑問題の太田氏など、みなさんは百田氏の高慢さが鼻についたようで、佐藤氏の発言の真意は問うていませんでした。

■佐藤さんは単に役作りをしただけ

百田氏は安倍氏が安倍首相の熱烈な応援団であることは周知の事実です。しかし、今回の佐藤さんのインタヴューは安倍首相を揶揄したものではなかったと推察されます。百田氏と同じ視点から高須委員長や堀江貴文さんらも佐藤さんを批判していますが、それは、とんだお門違いであって、問題にする方がおかしいと思われます。この問題は、安倍首相の親派である百田氏の暴走なのです、現在の安倍首相にストレスに弱く、直ぐにお腹を壊すイメージがどこにあるのでしょうか?確かに過去にそういう時期がありましたが、自身も克服して忘れたい記憶でしょうし、常に強気で安倍のミクスを推し進めてきた安倍首相に、そんなイメージはありません。佐藤さんは単に「気の弱い首相」を役柄として演じたと言っただけなのです。

役者専業で来た人間には、それなりがある

■ぎこちなく照れ隠しするから誤解される

また「まだ僕ら世代の役者には残っているんですね」という佐藤さんの発言には、一種の照れがあることが文脈から覗えます。自分らは昭和世代の役者であって、体制に素直に従うのは「あまりカッコいいものではない」という独自の世界観です。また、役者という仕事そのものが“反体制”の匂いを纏っていなければという、一種の使命感かもしれません。権力のトップの役を「喜んでやるのは気が引ける」、だから自分流のアレンジとしてストレスに弱いというキャラ設定にしました。という風に理解します。この問題は、単に佐藤さんの役作りに、勝手に思い込みをした百田氏や他の方々が暴走した結果ではないのでしょうか。

■まずは映画を見てから判断

当事者の真意を置き去りにして騒動が広がっていくのはSNS時代ならではの現象ではないでしょう。試写を見た映画ライターの批評によると「佐藤さんが演じた首相は、非常に重厚感ある首相像で、安倍首相も見れば絶賛したくなるはず」と語っていました。もしも、佐藤さんの頭に現首相を揶揄するような考えがあれば、劇中の首相役もどこか不自然なものになったに違いありません。公開された映画を見れば、佐藤浩市さんのインタヴューを批判側が誤読していることが明らかになるはずです。批判されている方の中には、既に今回の騒動で「見る気がしない」と見ない宣言をしている出版社の社長もいるようですが、情報過多の時代、物事の真偽は当事者を見て判別すべきではないでしょうか。良くも悪くも、公開前の話題は十分です、24日公開の本作を見て結果を出してください。

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