銚子沖の沈没船から「コンコン」と船体叩くような音!リアル、ポセイドン・アドベンチャー。遭難者を救え、日本の海猿。

引用 朝日新聞

千葉県銚子沖で26日に貨物船2隻が衝突して1隻が沈没した事故で、海上保安庁のダイバーらが27日、約30メートルの海底に沈没した船体後部の内側から船体を叩くような音を確認しました。同船の乗組員は5名、船長の藤田拓さん(60)は救助されましたが、矢野2等航海士(72)は死亡が確認され、上村一文1等航海士(60)と瀬野博機関長(69)、馬越才五1等機関士(67)が行方不明となっていました。28日、天候が回復してからの救助活動で男性1人が発見されました。銚子海上保安部の発表によると1等航海士の上村一文さんで、間もなく死亡が確認されました。今日、ダイバーは船体を叩く音は聞いておらず、残された行方不明の瀬野博機関長と馬越才五1等機関士の無事を祈らずにはおられません。

映画では最後は船底から救出された

■現実では音のする場所を特定することも難しい

大嵐で転覆した超大型豪華客船から脱出する人々を描いた映画「ポセイドン・アドベンチャー」(1972年)をご存知でしょうか。大波で転覆した豪華客船ポセイドン号は上下がひっくり返り、その客船内を牧師が8名の乗客を連れて、救出可能性のある船尾プロペラシャフト付近まで逃げていくというストーリーです、豪華客船だけに船尾に至るまでは幾多の障害を越えていかなければならず、そこが見どころとなっています。この映画のラスト、プロペラシャフトまでたどり着いた6人は船底を無我夢中で叩きます。そして、答えるように船底を叩く音、皆が救われるのです。今回の沈没船は30mの海底に横向きで沈んでおり、船底に直に穴を開けて、そこから救出することはできません。

■残された2人は壮絶な環境にいる

ニュースでは「いかにして残ったクルーを救うか」その方法に関して流暢に説明していますが、昨日、聞くことのできた船底を叩く音も今日は聞くことができていないようです。現実は映画とは異なります、居室か機械室で救助を待っていたとしても、電気がないため真っ暗なはずです。食料や水も摂ることは出来ず、海水が侵入した閉鎖空間で頭だけ出して耐えているような状況なのではないでしょうか。2日が経過する中、空気も残り少なくなってきています。ダイバーが潜水できる時間は約20分ほどと言われています、海底の沈没船に至るまでに時間を使ってしまいますから、実際に船内に入り捜索活動を行える時間は半分ほどではないでしょうか、また、流れ出した油の為に視界も取れない状態です。どうか、映画と同じように船底を叩く音を響かせてください。

待つ方も行く方も「何とかしたい」思いは同じ

■急激に沈没したのは不幸中の幸い

3管によると、藤田艦長は事故当時、船内の居室で睡眠中で「音に気付いて目を覚ますと既に船内に水が入ってきていた。水の勢いが強くなり船外に押し出させた」と衝突時の説明をしています。藤田艦長は救命いかだにつかまり救助を待ったといいます。この話から、衝突から沈没までは、ほとんど時間がなかったことがわかります。沈没の速度が速かったことが居室や機械室に空気を閉じ込める働きをしたのです、もし、これが時間をかけて新ずんだとすれば、船内の空気のほとんどは失われていたはずです。不幸中の幸いとしか言いようがありません。その偶然に与えられた空気によって生かされ、船底を叩いて生存を伝えたのです。海上に待機するレスキューの精鋭たちは「何とかして、助けてやりたい」と思っているにちがいありません。

■奇跡は必ず起こる「何とか」してほしい!

海上保安庁の説明によると千勝丸は26日午前2時10分ころ、銚子市犬吠埼の南約11㎞地点で、広島県呉市のすみほう丸と衝突し沈没しました。海保は27日午前10時45分から、特殊救難隊の12人を含む合計18人のダイバーが断続的に合計7回潜水して、船内の居住区を中心に捜索しました。創作途中の27日午後1時ごろ、ダイバーが船体から出ている金属を叩くような音を確認しました。銚子海上保安部によると「ダイバーが船体をプラスチックハンマーで3~4回叩いたら、2~3秒後に船内からとみられる打音をかすかに3回聞いた」といいます。千勝丸を所有する今治市の勝丸海運によると、千勝丸は居住区が8カ所ある3階構造となっているといいます。ダイバーによる捜索も、映画やドラマのようにさくさくと進むものではないことがよくわかります。我々が知っておかなくてはならないのは、船の事故は車の事故などとはまったく違い、起きる状況も事故後の状況も、一般人が考えるのとは違うのです。例えば、大型タンカーが止まるためには1㎞以上前に制動をかけなくては止まれないのです。行方不明で捜索中のお二人も、想像を絶する状況下で救助を待っておられるはずです。なんとか…とにかく、なんとか。

 

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