
引用 アサヒ芸能
本日放送のフジテレビ系「ワイドナショー」にしばらくテレビ出演のなかったTKOの木下さんが出演、冒頭で松本人志さんが「俺が呼んだんで断れなかったんなら、出る事なかったんよ」と、木下さんを気遣う発言をするも「こういう場を設けていただいて、ありがたいです」と木下さんは番組への出演オファーを感謝しました。木下さんがメディアからの露出が減ったのは後輩に対するパワハラ疑惑が原因、番組では取り沙汰されている数件のパワハラ疑惑に関して木下さんに問いかけ、本人は「事実です」と報道されている行為があったことを認めました。しかし、謝罪の為に番組出演したようには見えず、いったい何の為に出演したのか、意味不明の内容でした。
TKO木下はいったい何をしたのか
■結婚の祝い金をちょろまかし、指摘され暴力
事の始まりはTKOと同じ所属事務所である松竹芸能の稼ぎ頭“よゐこ”の濱口優さんが昨年5月に南明奈さんと結婚した時に、木下さんら後輩芸人たちがお祝いの席を開いたことからです。濱口さんは自分らの祝いにも関わらず会計を済ませて帰ってしましました。日ごろから世話になっていた後輩たちは恐縮して、みんなでお金を出し合って何かお祝いを贈ろうとなったのです。その幹事を担ったのが、濱口さんの半年後輩となる木下さんでした。ヘリのナイトクルージングを想定してお金を集めたそうですが、半年経ってもプレゼント企画は実行されず、その事をオジンオズボーンの篠宮曉さんが後輩代表で聞くと、中身の入ったペットボトルを顔面に投げつけ「二度と俺の前に現れるな」と言ったそうです。
【TKO木下 退所後初のTV出演】https://t.co/GHWXbUFero
3月で松竹芸能を退所したTKO・木下隆行が5日に放送されたフジテレビ「ワイドナショー」に出演。一部で報じられた後輩芸人へのパワハラ騒動について「事実です」と認めた。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) April 5, 2020
■何のためのテレビ出演だったのか?
数年前には、テレビのドッキリ企画で仕掛け人だった後輩のクロちゃんに激怒、土下座させたうえに、靴で踏みつけるなど“後輩イジメ”が問題視されていました。また、木下さんは芸能活動の他に「BUCCA44」という自身のアパレルブランドでディレクターを行い、このブランド商品を後輩に押し付け販売したことも分かっています。こうした行為に関しても木下さんはワイドナショーの番組内で「事実」と認めていました。しかし、木下さんの返答の態度には『謝罪』といった雰囲気はなく、出演していた松本人志さん、東野幸治さん、指原莉乃さんらも困惑していました。同業である松本さん、東野さんらは「悪い奴とは思っていなかったので、信じられない」としながらも、松本さんは「半分ノリでやっても、相手にそのノリが伝わっていなかったらしょうがない」と指摘。最後に東野さんも「お前、悪い奴やと思うで」と断言しました。
社会的に否定されたならば、認められるまでが禊
■事務所の思いやり
木下さんは3月5日、突然に松竹芸能からの退所を発表しました。退所した理由に関してワイドナショーで木下さんは「結果はすべて事実ですし、ニュースにも出てしまい、松竹芸能はアットホームで仲がいいというイメージがあったので、そこを傷つけてしまい、居ずらくなった。新しく後輩が入って来る中で僕がいたら、怖い事務所のイメージになりますので、やめることが一つの禊の方法かな」と退所の理由を説明しました。要は、事務所内での人間関係が構築できないので辞めるしかないということです。恐らくは自分の意思もあったのでしょうが、事務所としても“置いておけない”ところまで来ていたのでしょう。通常の会社と同じように『懲戒』ではなく『個人の意思』としてくれたのは、事務所の優しさでしょう。
今日の指原さんは凛としてますな。
木下の件も、普段の行いの積み重ねが今の結果だったってはっきり言ってて信用出来るコメントだった。
周りに嫌な思いをした人がいたのかな。
#ワイドナショー— ちゃこん (@l9ymJkwSfvxF7lK) April 5, 2020
■芸人としての“資質”を取り戻す
コロナウイルス騒動の最中、いろんな問題が“どさくさ”に紛れているのではないでしょうか。今回の木下さんの問題は、直接的に視聴者に被害を与えたというようなものではありません。しかし、テレビ等のメディアに登場し“自身の芸”を売る芸人の資質に欠けていることが明らかになったのです。自分が所属する小さな集団において“不条理”なことを後輩に強いていた、そんな人間の「芸」や「演技」を見て“楽しい”気分になれる訳がありません。「人の事を考えない」政治家に政治家としての資質はありません、「人を不愉快にする」そんな人は“お笑い芸人”としての資質に欠けます。今回、木下さんがテレビに出演しパワハラの事実を認めたことは良い事ですが、そこで頭を下げて謝罪したところで、それは意味がないと言わざるをえません。彼のすべきことは、お笑い芸人として人前に出ることができる資質を持っていると証明することです、現在の彼にはそれがないのです。彼に限らず、問題を起こす政治家、芸能人、みなさんに考えていただきたいのです。必要とする“資質”を持っているのか?禊とは、その資質を得た時に終わるものであり、その時にしか人前に出ることは許されないのでは。本日の出演を視聴者の一人として、許すことはできません。