50周年のサザエさん、ホラーテイストの「サザエさん展THE REAL」も話題!これからも続くのか「磯野家の変わらない日常」。

引用 フジ「サザエさん」

日曜日の定番アニメ、「サザエさん」は昨年で放送50周年を迎えました。これを記念して様々な記念行事が行わています、中でも話題なのが特殊メイクでサザエさん一家を表現した「サザエさん展THE REAL」、昨年夏にお台場のフジテレビで公開されたのを皮切りに全国の百貨などで開催されてきました。しかし、今年3月に西武池袋本店で開催される予定の展示は、コロナ禍で中止となってしまいました。等身大、特殊メイクで3D表現された磯野家はまるでホラーと注目を集めていました。ウイルス騒動がおさまれば、各地で順次公開されるでしょう。そこで、今日は放送開始から半世紀を経た「サザエさん」について考えてみましょう。

長い歴史を持つサザエさん、原作は1946年から

■最初の掲載はフクニチ新聞

サザエさんと言えば、東急田園都市線の桜新町駅前から国道246号線へとつながる「中通り」が1985年に「サザエさん通り」と改称され、歩道には“サザエさんキャラ”が描かれた看板もあり、磯野家の聖地と思われています。しかし、初めて原作漫画が掲載されたのは朝日新聞ではありませんでした。知られているようにサザエさんの原作漫画は新聞掲載の4コマ漫画です。初めて漫画が掲載されたのは東京ではなく、福岡の地方新聞「夕刊フクニチ」の誌上で、1946年4月22日から連載が開始されました。しかし、原作者の長谷川さんが東京に引っ越しをするために連載は打ち切られました。連載開始時はセリフはカタカナで書かれ、漫画の舞台は博多で、サザエさんは独身でした。福岡時代の最終回にマスオさんと結婚します。

■朝日新聞での掲載は6677話

長谷川家の家族が東京の桜新町へ引っ越した後は「夕刊フクニチ」で連載が再開されます。漫画の舞台も東京に移り、マスオさんが磯野家に同居することになります。掲載誌は間もなく「新夕刊」(現東京スポーツ)に移り、「夕刊朝日」(朝日新聞とは別)を経て、1951年4月16日からは「朝日新聞」の掲載となりました。掲載は1974年2月まで続き、総話数は6677話に及びました。フジテレビでのアニメ放送が始まったのは1969年10月5日、以降これまで放送が続く長寿番組であり、平均視聴率が10%前後と高い国民的番組として広く認知されています。2014年以降は平均視聴率が1桁になったこともありますが、それでもテレビアニメの中ではほぼ毎週1位となっています。

サザエさんの不変性が視聴者を惹きつける

■サザエさんはドキュメンタリーでも時代に沿った家族ドラマでもない

50周年を迎え行われている展示企画「サザエさん展 THE REAL」の主催者、渡辺氏によると「サザエさんはいつまでも変わらないというイメージがあります。しかしそれは、サザエさんだからアレはダメ、コレはダメというベクトルの誘因につながる恐れがある。もちろん、変えてはいけない部分では変えたくありませんが、その“不自由さ”に抗するが如く、50周年はこれまでできなかったことをやろうということがテーマとなりました。」とサザエさん展に関して述べました。『変えてはいけない部分では変えたくない』そうなんです、サザエさんの生活風景にあってテレビは液晶ではありませんし、波平さんのデスクの上にはパソコンは置いてありません。では、カツオがスマホ片手にゲームに出て来るキャラクターの話をするのを視聴者は見るでしょうか、サザエさんは現代の平均的な家族観を描くアニメではないのです。

■家族ある限り、サザエさんも続く

非常に細かい点ですが、車に乗るシーンでは後部座席にカツオやワカメが座るとシートベルトを締めています、以前にはなかった表現です。しかし、磯野家にエアコンはありません、寒い日にはコタツに入るのです。恐らくは昭和時代と比較して時代的に違和感があるものは適宜変え、原作の面白さを生かすものはそのまま残しているのです。サザエさんが今も見られ、その価値観が色褪せないのは“家族”をテーマに描かれているからでしょう、どんなに時代が変わっても“家族”は不変的な存在だからです。難しい話ではなく2世代が同居し、その日常で起きる出来事を家族で経験していく姿が、多くの視聴者の共感を呼ぶのです。そういう家族が実在するかどうかが問題なのではないのです、そこは「サザエさんの世界」であって、歳を取らない磯野家のみんなが、彼らの日常を生きるのです。また、サザエさんが1話ごとにリセットされることが、サザエさんの世界を活性化させています。サザエさんの不変性を覆す試みとして藤原紀香主演での10年後、天海祐希主演での20年後の実写ドラマも作られていますが、今回の3D展示と同じように、大樹としてのサザエさんが存在するからこそ成立する企画なのです。どんなに時代が変わっても「サザエさん」は残っていくと信じています。

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