ソン・イェジンとヒョンビンのラブストーリーなのか?奇天烈な“不時着”物語が盛り上がるネットフリックの「愛の不時着」

引用 ネットフリックス

地上波は旧作と自宅からの「お家芸」ばかりで飽き飽きしてきたのではないでしょうか。そんな中、ネットフリックで配信されている「愛の不時着」が大きな話題を集めています。ネットフリックは190カ国、1億人以上の会員数を誇る、世界トップクラスの動画配信サービスです。日本では2015年よりサービスが開始されました。このコロナ禍の中、加入者は日増しに増えており、同配信サービス中の作品が話題になることも多くなってきているというわけです。その「愛の不時着」ですが、ネットフリックでは2月から連続してトップ10入りを果たす人気ぶり、若者だけではなく中高年層でも話題となっており『冬のソナタ』の再来とも言われています。

あり得ないドラマが人気の秘密

■不時着から始まる物語

『愛の不時着』は2019年12月~2020年2月に韓国のケーブルテレビで放送され、ケーブル放送としては異例の高視聴率21.7%を叩き出し、歴代1位の快挙を成し遂げました。驚くのはそのストーリー、北朝鮮の将校と韓国の財閥企業の令嬢のラブストーリーという究極の韓流テイスト。またタイトルの“不時着”に違和感があったのですが、ドラマを見て納得、なんと韓国でファッション関係の企業を経営する女性ユン・セリ(ソン・イェジン)がパラグライダーの事故で、なんと北朝鮮に“不時着”してしまうところから物語が始まるのです。初回を見た時は驚かされました、パラグライダー、北朝鮮、不時着、有り得ない状況が展開していきます。

■北朝鮮が身近に

北に不時着したユン・セリは偶然出会った北朝鮮の軍人、リ・ジョンヒョク(ヒョンビン)に助けられ匿われます。まずは、垣間見られる北朝鮮の人々の生活が興味を引きます。時折、ニュース報道などで見かける北朝鮮とは別の、一般の人々の生活がドラマの中では描かれています。制作に当たっては、実際の脱北者から取材を行い、現地での生活実態などを細かにヒアリングしたといいます。これまでは“未知の国”として、怖いイメージしか持ってこなかった北朝鮮に対して「私たちと同じような日常があること」を感じさせてくれるエピソードがふんだんに取り込まれています。また、主人公の北朝鮮軍の主人公を取り巻く部下もコミカルなキャラクターで物語を盛り上げています。

リアルに描かれる北の生活

■日常生活をリアルに描く

舞台となる北朝鮮の村はソウルから車で1~2時間の距離にある想定です。そこには中国やベトナムなどの社会主義国でも見かける赤いネッカチーフを首に巻いた素朴な子供たちが広場で遊び、村の女性たちは竈で火を焚いたり、共同の洗濯場で、手洗いの洗濯をしています。家の庭には大きな穴を掘った食料保存庫があり、そこに食料を保存しています。肉はめったに口に入ることはなく、トウモロコシや野菜が中心の生活です。女性たちのなかには「人民班長」と呼ばれるリーダーがいて、村の人々を束ねています。家に他人を泊める場合は保安署に届け出なければならず、夜間には当局が抜き打ちの宿泊検閲を行うこともあります。家庭には電化製品はほとんどなく、素朴な生活ですが、市場に行けば南朝鮮で売られている化粧品や衣類を買うこともできます。

■ぜひ、ご覧ください

ドラマ中で特徴的なのは「停電」です。日本でも昭和期には日常的に停電していましたが最近では死語となっています。北朝鮮では今でも日常茶飯事に、電気が切れ、ロウソクを使っての食事シーンなどが見られます。また、平壌に汽車で向かうシーンでは20時間以上も停電するシーンが描かれています。北朝鮮独特の文化や生活スタイルはドラマで見て頂くとして、そうした特殊な環境をバックに主人公たちのラブストーリーは展開していくのです。韓国では会社社長で財閥令嬢だった女性が、北朝鮮では無一文で将校の世話になります。また回が進むと、今度は将校が韓国(ソウル)に出て行くことになります。通常では行き来が不可能な2つの世界を舞台に展開される物語が、現代版「ロミオとジュリエット」などと言われる所以なのでしょう。お家での「巣ごもり」生活が続くこの頃、みなさんも奇天烈で泣ける、この韓流ドラマをご覧ください。

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